人生の何パーセントくらいをレコ屋で過ごしてきただろう。
中学生の頃、神戸三ノ宮の輸入レコードショップ「Mr.jacket」(アニメイトの上にあります)に足を踏み入れて以来、週に三日は何処かのレコード・CDショップに入ってる気がする。 もちろん学生の頃は頻繁に買い物出来る程のお金も無かったので、ただただ店内を練り歩き、その外国の空気・大人のイメージを吸い込んでは悦に入っていた。 バイトしてはレコード屋に行き、バンドの為にまたレコードを買う。 神戸での思い出にはビニール臭い匂いがついてまわる。
売ったり整理したりして残った何百枚かのレコードとCD、ギターだけを持って東京に出てきた。 最初に入り浸ったのは渋谷のブルース専門店SAM`sレコード。 毎日楽しそうに働いていたバイトの和田くんは、今日本一のカリプソバンド「カセットコンロズ」を率いて日本中をツアーしている。 歌謡曲なら三鷹のパレードや吉祥寺のRARE、ガレージ系なら新宿VINYL、とほぼCDは高円寺ZQ、ワールド系なら渋谷のエル・スール・レコード。 ショップごとに匂いがあり色がありこだわりがあって、どの店の店長も何処か取っ付きにくく、そこがまた好きだ。 自分が行ってない日に限ってとんでもない掘り出し物が入荷されてるんじゃないかと何日も空けずに通ってしまう。 渋谷で仕事がある日は入り時間の4時間位前に駅についている。 新宿で待ち合わせがある度にタワレコで何枚も買ってしまう。
愛するレコード屋たちはどんどん増えていってしまうのが嬉しくもあり辛くもありだ。 願わくば今年中に中古の落語CDがいっぱい置いてあるショップに出会えますように。 鷲崎健でした。 |