☆☆サルの陶酔☆☆
過去の有名人をピックアップし、もしもその人物になったとしたらどんな事をしてしまうのかを紹介します♪
♪じゃねぇよ!
なぜそんなことをする必要があるのだろうか?
大体、アトミックモンキーという事務所と歴史上の人物に何の繋がりもない!
これが「歴史メルマガ」の連載なら、あり得るだろうし、アトミックモンキーが歴女、歴男の集団ならそれも良さそうだ。
しかし、そのどちらでもない。どうせなら、モンキー繋がりで、自分がサルだとしたらどんなことをするのか?というコラムであれば、まだ納得がいく。(まあ、それでも文句を書いているだろうが……)
第一、このコラムのテーマを考えたものは「陶酔」という意味の言葉を知っているのだろうか?
大辞泉によると「陶酔」とは
1 気持ちよく酔うこと。「美酒に—する」
2 心を奪われてうっとりすること。「名演技に—する」
である。
過去の有名人をピックアップし、もしもその人物になったとしたらどんな事をしてしまうのかを紹介します♪
だから♪じゃねぇよ!
この言葉の意味のどこに歴史上の人物になりきるという主旨があるのだろうか?
僕が思うに、これを考えたものは「陶酔」と「投影」もしくは「投写」を間違っているのではないだろうか?
このコラムを担当された人は、これまでよく文句も言わず書いてきたものだ。頭が下がる思いである。と思って、過去の皆さんのを読み返してみると、やはりみんな苦労しているようだ。
鷲崎さんも書いているが、そうだ、このコラムのテーマ自体が破綻しているのだ!
まあ、しかし文句だけ書いていてもコラムは終わらない。これを書き上げなければ、明日までに作らなくてはならない台本4本に着手できないのだから、さっさと仕上げてしまおうと思う。が、問題が1つ。
僕には「陶酔」したい歴史上の人物など一人もいないのだ。あたりまえだ。普通いない。
仕方ないので、サルマガ編集担当のマネージャーに歴史上の人物を決めてくれとメールした。
すると1分で「じゃあ聖徳太子で」と返ってきた。適当だな! コノヤロっ!まあ良い。
なんとか、僕が聖徳太子だったらどうするか考えることにしよう。
まず、第一に聖徳太子などというものは存在しなかったという説があるのだがご存知だろうか?
私たちが昔、学校で習ったあの肖像画。
1万円のお札に書かれていたあの人物は「厩戸皇子」であり聖徳太子とは別人。もしくは死後かなりあとになってつけられた名前であるというのが現在有力な説だというのだ。
しかも、十七条憲法の制定や法隆寺の建立などの功績は厩戸皇子とは違う、それぞれ別のものが行ったという説すらある。
そうなってくると、僕自身どこに「陶酔」すればいいのかわからない。
実際にどんなことをやったのかわからない人物に自分を照らし合わせることなど出来ないからだ。
では、百歩譲って、一般的な聖徳太子像に「陶酔」してみるとしよう。
聖徳太子の伝説の1つに厩戸皇子は豊聡耳(とよとみみ)といわれ一度に10人の話を聞くことが出来たというものがある。
もしも僕にこの能力があった場合……実に不便だ。僕がラジオ番組を制作する上で、全員のクロストークを聴くことが出来るようになるということだ。
一瞬、便利な機能のようにも見えるが、僕だけについていては意味がない。
リスナー全員についているのなら、1つの周波数帯で同時に10番組を放送することが出来るという、周波数戦争の中、地デジに移行する世相を考えると非常にありがたい機能である。
しかし僕だけについている場合、パーソナリティーがクロストークしていても僕は問題なく聴けるので編集箇所にならない。ということは、僕の作る番組は非常に聴きづらくなってしまうという問題が起こる。
結論として豊聡耳(とよとみみ)は必要ない。
また、聖徳太子は空を飛ぶことが出来たようだ。これは便利かもしれない。
空には渋滞もないし、朝寝坊で、入り時間の30分前に目覚めてしまったとして空を飛んでいけば無事、30分後には浜松町に着くのも不可能ではない。がしかし、良く文献を紐解くと、聖徳太子は馬に乗って空を飛んだそうだ。
こうなってくると話は別だ。
ウチの賃貸マンションはペット禁止である。部屋の中で飼うのは難しいだろう。
かといって、駐輪場に駐めておくとしても、バイクをおくだけでも「原付サイズにして下さい!」と、こっぴどく言われている状況で、なかなか大家さんに「馬、駐めさせて下さい」とは言えない。
例え、駐められたとしても、今度は文化放送の立体駐車場に確か馬は入れられなかったはずだ。
また、新しい馬に代えようと思った場合、古い方の馬をバイク王は買い取ってくれるだろうか?
そう考えるとやはりこれも必要ないだろう。そしてもう一つ、聖徳太子の能力に「未来を予見する」というものがあるそうだ。
僕自身そんなに将来のことを知りたいとは思わないし、未来なんてわからないからこそ、今の仕事が面白いんだろうと思っているが、1つだけ良い使い方を思いついた。
もし僕が、数年前からこの「未来を予見する」能力を持っていたら、このサルマガの編集会議で「『サルの陶酔』って企画はきっとみんなが困るだけだからやめた方が良い」って発言するだろう。
ああ、聖徳太子になれれば良かったのに。