あらゆることへのどん欲さ、それはまさしく「モンスター」と形容するにふさわしい。

しかし小柄な体躯ゆえ、「スモールモンスター」。

この男は、本当に油断ならない。

まずは、芝居に対する貪欲さ。

一見、ただ銃を乱射するだけのシーン。

この男にかかれば、「ヒャッハー！」と叫びながら乱射する。しかもそれに、ＯＫが出る。

芝居のスタイルも独特。

今日の現場でも、一言のセリフのシーンで、身をくねらせながら熱演。本当に、マイクスタンドに巻き付かんばかりのうねり具合。時には手が出る、足が出る。しかし決して、音は出さない。

声だけでは飽き足らず、体全体までも使って表現する。

その動きはマイクには決して乗らない。が、身をくねらせてまで絞り出している「声」には、魂が乗っていることだろう。かと思えば、クリエイターな一面も。

自ら脚本を書いたり、それを自分で演じてみせたり。

「フットサルやろうぜ！」「友達の誕生会やろうぜ！」と声をかければ二つ返事で来てくれる、フットワークの軽さも魅力の一つだ。

スモールモンスター、近藤浩徳。

その「興味の胃袋」、オレが満足させてやろうか？

小野友樹でした。